ジェイ・チョウさんの10作目となる新譜を待ちながら、これまでの音楽作品を勝手に振り返る「回顧シリーズ」。スタート後、ありがたいことにアクセス数がちょこっと増えたりしているようですかなりマイペースなこのブログに懲りずに遊びに来てくださっている皆さま、いつもありがとうございます。この場を借りてお礼申しあげます。コメントやトラックバックもひっそりとお待ちしております

qilixiangさて、調子に乗って第2回は2004年の「七里香」を振り返ります。周杰倫5作目のアルバムです。







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10/2/15 kana
10/2/16 ちかぞう
10/2/20 Emii
10/4/15 hima

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qi1「七里香」が出た頃、私は上海に住んでいました。この時、初めて「大陸版」なるものを知ったのですが、台湾・香港版との違いにびっくり。
手元にある台湾版と大陸版をちょっと比べてみると・・・。
まず、台湾版(右)は箱入り、大陸版(左)は箱なしで薄い。




qi2台湾版(右)はCDのほかに2曲のMVつきでいろいろ入ってます。大陸版(左)はCDと歌詞カードのみ。台湾版は特殊な白(パールホワイト?)のCDですが、大陸版は普通の白です。





qi3歌詞カードも台湾版(上)は写真いっぱいでジェイ・チョウPINK色の冊子ですが、大陸版(下)は1枚紙のオレンジです。
大陸は「盗版」との戦いなので、シンプルにしてコストを下げて、みんなに「正版」を買ってもらえるように工夫してるんですね

で、肝心の中身ですが、私のとっては「ああ、この人とつきあいたい!」と叫んでしまうアルバムです。
曲では「園遊会」が一番好きです。前奏を聴いただけで、年甲斐もなく(笑)胸がキュンとなって、ジェイの歌が始まると、「ああ、つきあいたい、つきあいたい」と連呼してしまいます。通勤中にバスの中で聞くと、一人で「うーーー」っともだえてしまい、大変です(あほな乗客)。
何なんでしょうねー、あの声は…。

普段、おやじみたいな感性を持った友人(見た目は美人)も、この歌を聞くとなんだか泣きたくなると言ってました。
オヤジ化した女子を更生させる魔法の一曲ですね!

MVは「七里香」が一番好きです。これを見て、「つきあいたい!」と思わない女性がいたら会ってみたいっ(ファンシー色眼鏡か?)。
最初は「ああ田中千絵さんになりたい!」→「それが無理ならジェイに触れられる稲穂に」→「なんなら、周囲のイナゴでも…」と妄想爆走のMVです。

私は女子度を回復させたい時に、「七里香」のアルバムをひっぱり出して聞いています。みなさまは、いかがでしょうか?
(kana)

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このアルバムが発売された2004年はイニシャルDの撮影もあり(そうして日本での撮影時にイニシャルDに出演していた日本キャストの田中千絵さんを相手役に撮影されたのが「七里香」のMVでした。)、このときも十分に忙しかったはずなのに「やっぱりすごい!」と感動した一枚。この年はこのアルバムをひっさげ?!「無與倫比世界巡迴演唱會」もスタート、きっと杰倫にとっても、そしてファンシーにとっても思い出の多い年でした。

これまでのアルバムのなかでタイトルチューン(アルバムタイトルと同名の曲)が収録されているのはこの「七里香」のみ。当時のインタビューによると、この「七里香」は先に方文山の歌詞が出来上がっていて、そこに周杰倫が曲をつけたという、珍しいスタイルで作られた曲だったようです。方文山の歴史や文化を活写した歌詞も嫌いではないけれど、ノンネイティブな日本ファンシーには情歌(ラブソング)のほうが入りやすいこともあってこの「七里香」の歌詞は私の中では方文山の歌詞で1番くらいに好きです。当時中国語万年1年生だった私も[女尓]突然對我説七里香的名字很美という歌詞にガーンとやられました。もちろん、周杰倫のセンチメンタルな音があってこそなんですが・・・!!これまでインタビューなどによると、周杰倫のアルバムタイトルは、製作と同時進行で、あるいは、アルバムが完成後に決定されることが多いようなので、このアルバムは、この曲があまりにすばらしかったので、アルバムタイトルも「七里香」となったのではないか、と勝手な想像をしたくなります。「無與倫比世界巡迴演唱會」の最後を締めくくる曲でもあるので、もちろんその思い入れもあり、しかも私の大好物のミクスチャー・ロックなテイストもあり、はじめから終わりまで好き過ぎて(そして当時のBBSにも書いたような・・・)幸福了這個季節のところの歌声はもう土下座したくなります(あほ)

と「七里香」についてついつい暑苦しく語ってしまいましたが、このアルバムのなかで実は?!相当好きなのが「擱淺」。この歌のクライマックス我〜只〜能〜と高音で歌い上げるところは何度聞いても鳥肌が立ちます。この歌の歌詞は南マの弾頭が書いていますが、彼の書く詞が気に入っている杰倫ファンシーは結構いるのではないでしょうか。中国語初心者にもとっつきやすい比較的シンプルな言葉使いの中に、方文山や周杰倫が書く歌詞とは違って「リアルな恋愛経験」が透けて見える気がするのは私だけでしょうか(笑)
脱線しますが、2004年は南マがデビューした年でもありました。nanma
南拳ママのファースト「南拳ママ的夏天」も当時よく聴いていました。失礼ながら、私にとって南マのこれまでのアルバムで、時を経てまた1枚通して聞きたいと思えるのはこのファーストだけかもしれません・・・この頃の方が個性があったような・・・(加油、南マ・・・!)
ともあれ、「擱淺」は杰倫の曲と弾頭の歌詞がとてもよくはまった一曲。弾頭も今となっては立派なお父さんですが、かつてギャルたちと数々の浮名を流した(←オヤジ表現)経験も活かしながら?!、これからも杰倫に素敵な歌詞をプレゼントしてくれることを期待しています。

「七里香」は今となってみると、比較的シンプルにストレートに周杰倫の魅力が伝わる一枚と言えると思います。今も「天王周杰倫」から時々垣間見える「隣の周杰倫くん(ボーイネクストドア?!)」な面影も感じさせてくれます(意味不明な形容ですみません。)

MVですが、先の「擱淺」では当時はまだパパラッチともさほどご縁がなく定番でなかった(笑)マスク姿などクールな杰倫も見せてくれる一方で、「止戰之殤」ではファンシーの愛情を試す、となかなかバラエティ豊富(「無與倫比世界巡迴演唱會」LIVECD等でチェックできます)。しかしなかでもファンシーに衝撃を与えたのは「我的地盤」の側転じゃないでしょうか・・・今日は回顧の意味で?!このMVを貼り付けたいと思います。2010年「武神」を演じている周杰倫の2004年の「側転」(3:45ごろ)をどうぞ・・・(たしか当時のメイキング報道のほうがはっきりとその「側転」のよれよれぶりをとらえていたはずですが、発見できないのでとりあえず、本編にて・・・)



(ちかぞう)

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「可愛女人」がワタシにとっての“原点”であれば、「七里香」は“接点”であります。(意味不明

このアルバムというよりも、むしろこの「七里香」という曲には、ワタシ個人的に懐かしい思い出がたくさんあります。(しみじみ)
「七里香」リリースに先駆けて、地元ラジオ局でプロモーションが始まった頃、ジェイチョウさんはちょうど日本で映画「イニシャルD」撮影中でした。ラジオで流れ始めた新曲「七里香」をCDに落とし、撮影現場の群馬県まで、ただひたすら「七里香」だけを聴き続けながら通ったあの夏の日々を思い出します(笑)一体何万回リピートしたことか。もしも生涯賃金ならぬ「生涯七里香」なるものがあったらば、ワタシたちのリピート数は世界トップレベルに達すると思われます。(あほ)
当時、新曲を聴いた感想をジェイチョウさんにすぐに伝えられる現地台湾のファンシーをうらやましく思っていたワタシたち、ちょうどジェイチョウさんが日本で撮影中ということで「『七里香』を聴いた感想を一番にジェイチョウさんに伝えられたのはワタシたち日本のファンシーかも!」と、みんなで喜んでいたあの頃が、本当にほほえましい1枚です。
また、国際フォーラムで行われた初の日本演唱会では、客席から差し出したおさるのぬいぐるみ棒を受け取って一緒に歌ってくれたのがこの「七里香」であり、とっても嬉しいなつかしい思い出です。あぁ、なつかしい・・・。


ワタシの個人的な回顧はさておき、メイントラックの「七里香」に対する思い入れが強すぎて、正直他の曲については、あまり思い入れがありません。。。(笑)なので、音楽の感想は他のメンバーにまかせて(?)敢えてワタシはジェイチョウさんの「髪型」について振り返ります。


このアルバム「七里香」を境に、ジェイチョウさんのヘアスタイルが徐々に変化してゆきます。というのも、かつての専属ヘアスタイリストであったDickがメインで担当した最後の作品がこの「七里香」となり、翌年発売の「11月のショパン」からは、Dickに加えて現在の髪型師Emilyが参加し徐々にEmily一人体制にシフトしてゆきます。
余談ですがワタシは時々ふと「昔のジェイチョウさんの顔は面長というイメージだったのに、今はやや丸顔にみえるのは気のせい?」と思うことがあるのですが、皆さんはどうですか?
整形したとかしないとかの問題ではなく、ワタシは勝手に、

Dick時代=面長強調路線
Emily時代=丸顔強調路線


と呼んでいます。特徴としては、Dick時代は、男らしい顔の骨格を強調した髪型が多く、Emily時代は、顔の面積と前髪の面積をほぼ均等な割合にし、丸顔っぽく見せるスタイルが多いように感じます。(By ファンシー調べ*)
言い換えれば、「七里香」は面長路線のジェイチョウさんを堪能できる最後の作品(大げさ?)になります。そういう意味では、若かりし面長時代のジェイチョウさんを堪能できる貴重な1枚とも言えるかもしれません。


*あくまでもファンシー調べです。

(Emii)

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レビューのために、久しぶりにこのアルバムを聞いています(ファン失格)。

とはいえもちろん好きじゃないとかじゃないですよ!かなり頭に入ってます。

発売時、私は短期の語学留学で中国某地にいました。日本のCDショップで台湾版の予約もしていたのですが、やっぱり早く聞きたくて現地でも購入してしまいました。先にkanaさんが書かれているとおり、大陸版は装丁がショボいので、なんか損した気分でした。。。

アルバムタイトル曲でもある「七里香」、もちろん名曲である上、歌いやすく覚えやすいという、まさに「ファン&中国語初心者向け仕様」だと思いませんか?我が家では胎教にも子守唄にも延々とジェイの曲がかかっていたわけですが、中でも、娘が「ジョウジエルン(=「周杰倫」の中国語読み)歌って!」と言えばこの曲です。

しかし、私にとって一番印象が深いのは「外婆」。

『她要的是陪伴 而不是六佰塊 比你給的還簡単』

ばあちゃんがほしかったのは600元じゃなくてそばにいてくれる人

お金なんかより簡単なこと(以上:簡単訳で失礼)

個人的な話で申し訳ないですが、うちの祖母がアルツハイマーになった時期と重なっていたんです。私はおばあちゃんっ子だったので、いろいろと話し相手にもなっていたのですが、その私が2年家を空けていた間に病気も進んだんじゃないかなあと考えてしまって・・・。この曲を聴くと毎回ウルウルしてしまいます。

さて、湿っぽくなってしまったので最後にちょっとツッコミを。先日、中国語POPSに全く縁のない友人とカラオケに行ったときに「七里香」を披露したんですが、歌詞を見ていた友人に「今『秋刀魚』って書いてたよね?」とかなり驚かれました。言われてみれば、コンサート会場で大合唱が起こるような歌にサンマって・・・。

(hima)