いつも拝見させてもらっている「網易娯楽」さんが北京でインタビューしています。
http://ent.163.com/10/0702/01/6AI5QPIK000334I9.html

wan先日のニューアルバム祝賀会の直後のようですね。うれしいことに、映像つきで公開してくれています。ジェイさん、ちょっとお疲れ気味で、台湾の陶子姐さんインタビューの時ほどリラックスできていませんが、相手が男性なので、変な気を遣わずに、テレずに、淡々と語ってます。

個人的にはテレビでおもしろいことをするジェイより、真剣に音楽、映画を語る職人ジェイのほうが「ツボ」です。
本当にいろいろなことを「まっとう」に考えている人だなぁ…。芸能人の枠を超えて、男として、人として素敵…。

いつもどおり、インタビュアーの存在をほぼ無視してジェイさんのところだけ訳してます。長いのでまずは前半部分だけ・・・。

Hello、みんな、こんにちはー。
さっき終わったニューアルバム祝賀会はどうだった?
とても楽しかったよ。ファンのみんなの応援に感謝。だって、デビューして10年たつけど、みんなずっと応援してくれてる、感動するよ。
ファンへの言葉は?
次の十年も努力し続けるって約束できるといいなって思う。

〜ジェイの変化について〜
実際、時間がたつのは本当に速いと思う。毎年、新しいものを求めて変化してる。テレビ・映像分野、映画分野に関わらず、実は…すでに…何て言うかな、ありえない任務だよね。実は僕はデビュー当時は俳優じゃなくて、ただのアーティスト(音楽人)だった、純粋な音楽人だった。
こういう変化について、ファンのみんなにも好きになってほしいし、受け入れてほしい。去年は実はたくさんのファンが早く帰って来てー、音楽シーンに帰ってきてーって言ってた。だから今年は特にアルバムをだしたり、コンサートをしたりしてる。もちろん、去年の努力はむだじゃなかったよ。去年はグリーン・ホーネットを撮ったから。年末か来年初めにみんな見れるからね。

(いまだに歌うジェイさんのほうが好きだけど、映画界でがんばるジェイも白髪や酔拳ひげもじゃなどに戸惑いつつも地味に応援してま〜す)

〜中国風の曲の変化について〜
実際、中国風の曲は毎回アルバムに入ってる。じゃ、どうやって変化をつけるか。場合によっては方文山に頼る、彼の題材に頼る。たとえば「青花磁」、今年「青花磁」をかいたら、来年はまた別のアンティークものをかく、フッ(笑)、チャーツーファー(?)とかなんとか。
その歌詞の…何ていうか、歌詞の内容がとっても大事。僕の曲調も長調から単調に変わったしね。以前かいた「千里之外」「菊花台」はみんな長調の曲。短調の曲は、今回の「煙火易冷」やリン・チーリンの「帯我飛」、これなんかは短調の曲、わりと寂しい感じ。これは僕の新しい変化。

(カメラのほうを見るよう気をつけつつも、相手が話をわかっているか、何度もチラ見して確認する男。このあたりに、性格のよさがにじみでます

こういう変化は自分が音楽の流行りをひっぱってるって証明?
そうそうそう。みんなに、え?やっぱりジェイは時代遅れじゃない、すたれてないって思ってほしい。次の時代も越えていきたい。

次の十年は?
考えたことはあるけど、実際、考えるのは難しいよ。僕はやるべきことは全部やった、音楽の分野ではね。映画の分野ではまだ挑戦中。今、ハリウッドに入ったところだし、将来はもっと多くの映像作品、その中の主題歌、映画音楽を自分で創ってみたい。でも、これは、もちろん自分の期待であって、できるかどうかはわからないけど。

(きっと、できるよ!超人だもん!)

グラミー賞にも参加したい?
外国の音楽界は、中国語、いや、英語を歌わないと入っていくのが難しい。でも、僕は中国語の歌が好きだし、民族意識も特に強いから、この願いは達成するのがかなり難しいと思う。中国語の歌でグラミー賞に入るってのは…難しい。

(でもアカデミー賞の映画音楽賞なら狙えるかもね!)

映画界に入って得たものは?
もちろん、映画を撮って得たものはたくさんあるよ。自分の時間も作れたし。ニューアルバムもアメリカでグリーン・ホーネットを撮ってる時に完成させたしね。彼らがこんなスケールの大きい映画を作るのも見れたし、そこに参加できたのはすごく光栄だと思う。
なるべく早く彼らがアジアに宣伝に来るといいなと思う。特に大陸の、僕のファンのいる、僕の(歌)を聞いてる、僕を応援してくれる都市では、彼らが宣伝にくれば絶対盛り上がると思うんだ。

(日本でも盛りあがりますよ。ぜひ来てください)

超人不会飛…プレッシャーは大きくない?
実は、超人をやってる時、ファンの心の中の超人をやってる時、その場では疲れないんだ。普通の人に戻ったとき、超人の身分じゃなくなった時に、あー疲れたって思うんだ。今日はホテルにいるけど・・・、この感じ、例えると、コンサートのとき、コンサートで何万人の目の前にいる時とホテルに帰って独りで座ってる時の違い、「え?僕の周りには何にもないな」ってなった時のこの違い、この差はすごく大きい。終わったときは、「超疲れた、たった今歌い終わった〜」って思うけど、ステージの上では疲れない。
部屋に戻ってネットの書き込みを見てると、批判されたり、熊猫人がああだこうだとか、あの映画がどうだとか・・・、僕はずっとがんばってきたのに、なんでずっと悪口言う人がいるんだろ?しょっちゅう君はダメだとか、しょっちゅう君はなんとかって。
じゃ、僕は絶対この歌をかかなきゃって思った、「超人不会飛」。(この歌が)自分に代わって判決を見直させる。
僕は自分ではたくさんのレベルの高い作品、特別なことをしてきたと思う。この…グリーン・ホーネットの中でもセズ・ローゲンと一緒に。僕の蝋人形を作った人だっている。この曲をかいて言ってやる、気づかせてやる、僕はやっぱり超人だって。うん。ファンのみんなとの共有にもなるし。

(はい!あなたは間違いなく超人です!この先もついていきます!)

ジェイはたくさんチャレンジしてるのにメディアは批判するよね?
でも、この曲を書いてからは、すっかり気分が変わったんだ。
音楽の世界にいたら、そもそも、ある人は自分を好きだし、ある人は好きじゃない。映画やドラマでも同じ。芸術家は現実を受け入れなきゃいけない、主流派の芸術家になるんだったら。たくさんの人が支持すると、自分の作品は大々的に広まるんだ。
これは大きなキーポイントになるんだけど、もし反主流が主流派に変わろうとしたら、極度の自信が必要なんだ。僕の「ヌンチャク」だってぜんぜん主流派じゃない、みんなは初め「何だ?この歌詞は?」って思ったはず。「インディアン老斑鳥」も。これらは(初めは)変なものだったけど、たくさんの人が歌えば主流派に変わる。これがさっき僕が言ったこと。
主流派の芸術家、これはとても大事なことなんだ。うん。

僕はいつか時代に淘汰されることがないようにって願ってる。自分の好きなもの、好きな芸術、好きな映画をみんなにも好きになってほしい。僕の耳はみんなの耳であってほしい。ぼくがいいと思う曲はみんなにもいいと思ってほしい。これは、僕がずっとやってることだと思う。

(僕の耳がみんなの耳って、なんかいい言葉だなぁ)

プレッシャーが大きい時、逃げたいって思わない?
プレッシャーにぶつかった時、僕は悲しみを力に変えるって考えるんだ。そう。もし、こういう批判がなかったら、「超人不会飛」もかけなかったしね。だから、この件はすでに「いい事」になったんだよ。

(大人だわ〜)

〜「免費教学録影帯」について〜
「免費教学録影帯」は…以前の「牛仔hen忙」みたいに、こういうカントリーミュージック、うん、ブルースの感じにはまってるんだ。昔のプレスリー、70年の曲調と新鮮な歌詞とを融合させたらすごいおもしろいと思って。
この歌は男女の恋愛とかを歌ってるんじゃなくて、どうすればRock、Rock歌手になれるか、まず必ずギターを持たなきゃいけない、とか、曲の中にはたくさん冗談やおもしろいコトが入ってる。子ども達がこの歌詞をみたら、めっちゃおもろい!って思うはず。
この曲は「牛仔hen忙」みたいに伝唱度(みんなに歌い継がれる度合い)が高い特性を持ってると思う。曲は簡単な4つのメロディだけでできてる、「牛仔hen忙」も実はそのタイプ。基本的なメロディはこうやってこうやって…って簡単で、あと、歌詞もどうやって曲をかくか教えてるようなもの。すごくおもしろいだろ。

(伝唱度の特性を語る職人。すごい。RockのRの発音はハリウッド仕込みかな?)

ありがたいことに、記事の下のほうにはインタビューコメントがまとめて書かれています。ただ、記事では、私の好きな「其実…」「怎麼講…(何ていうか)」と考え込むシーンは全面カット(確かに、記事にしてもしょうがないところですが・・・)。
ラジオなどでよくジェイが発する「怎麼講…」は、何度も同じ事を聞かれているであろう質問を流さず、自分の考えている事を真剣に伝えようとしている感じがして好きです。
本当に「ちゃんとした人」ですね。

後半も時間があるときに訳します〜。間違えもあると思いますがご了承くださいませ。

(kana)