ハリウッドデビューに司会業、近年、ファンシーの想像を超える活躍ぶりの周杰倫スーパースターのジェイさんを応援しつつも、ちょっと「歌手の周杰倫」が恋しくなってきた今日この頃です(ああ、ファンシーはわがままですね)。
そこで、今回はジェイさんが監督になったり、俳優になったり、ましてや司会業にまで手を広げるなんて思いもしなかった時代の作品を振り返りたいと思います。

xunzhao9回目の今回は2003年の「EP尋找周杰倫」。ジェイさんの初出演映画でもある「ジェイ・チョウを探して(尋找周杰倫)」の中で使われた楽曲を収録したEPです。
映画のほうはわずか数分の出演ですが、俳優業がすっかり板についた今とは違う初々しいジェイさんが見られます。

初期の杰倫バラードが堪能できるこの作品、ぜひ、みなさまもご一緒に振り返ってみてください。コメント、トラックバックも引き続きお待ちしております。



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2010/12/9 kana
2012/3/1 ちかぞう

私はこのEPに収録されている曲、「軌跡」と「断了的弦」、どちらも大好きです。
並外れた好奇心と向上心によって、いまや七色の歌声を身につけたジェイ・チョウさんですが、この頃は、まだ特別な歌唱法を駆使することもなく、ただひたすら素直に歌っている感じがします。「軌跡」と「断了的弦」は、その素直な歌声がまっすぐに胸に届いて、聴いていると泣きたくなってしまいます。
どちらの曲も別れの曲なのですが、特に「軌跡」のほうは、歌詞を見ているだけで、胸が痛くなるほど。映画の主人公が、この曲を探しに旅に出たのもうなずけます。

guiji初期のジェイ・チョウさんの声には、独特の寂寥感が漂っていると思うのですが、「軌跡」はその寂寥感を存分に味わえる曲だと思います。秋とか冬とか枯葉とかが似合う感じ・・・。この声を聴くと、「そうそう、この人、こういう男だったんだわ〜」と、無口でシャイで、顔が見えないくらい目深にキャップをかぶってた頃のジェイさんを思い出します。
出だしの数フレーズは「歌」と言うより「語り」に近い感じでしょうか。部屋で独り言をつぶやいてるような歌い方ですね。そして、合間に入るブレスが寂しそうで切なくて、その上、色っぽい…(クラクラ)

そして、MVでは、最近、すっかり封印されているタンクトップや二の腕もサラリと披露。それにしても、このお方、どうして若い時のほうが男っぽいのでしょうか…。
軌跡MV http://v.youku.com/v_show/id_XMjAwMDc1MDA0.html
断了的弦 http://v.youku.com/v_show/id_XMTg4MTcyMDQ0.html

最後に、大好きな「軌跡」の歌詞を自己流で訳してみました(なぜか、BitExさんにも訳がないんですよね)。中国語はいつものごとく文字化けしてしまうので割愛してます。意訳なので正確ではないですが・・・。

どうやって 僕の悲しみを隠せばいい? きみを失ってしまった場所は きみの髪の香りが あわただしく散らばっている 僕はもう追いつけない
目を閉じても まだ見えるよ きみが去っていった跡が 月明かりの下で ずっと探してる あの愛しい姿を
もし別れが痛みの「始まり」だというのなら 僕は「終わり」の前にもう一度愛したい
きみに伝えたい口に出せない愛を わかってくれる人はいるの?

僕はぼんやりとして それからきみを忘れるよ きつく目を閉じつづけて
いつか誰かが代わりに きみを想いださないようにしてくれるのかな
僕はぼんやりとして それからちょっとだけ笑う きつく目を閉じつづけて
またもう一度 きみの優しい顔を想う 忘れてしまう前に
心の中の涙が 視線をかすませて もうきみが見えなくなりそうだよ

この時期にぴったりの切ない作品だと思うので、よかったら皆様も聞き返してみてください

(kana)


kanaさんのお留守を守るにはなんとも力が足りないちかぞうですが、なぜか急に「尋找周杰倫」気分なので(あほ)、振り返ってみたいと思います。

2003年の映画「尋找周杰倫」のために作った楽曲を収録したこのEP主題歌の「軌跡」、挿入歌の「断了的弦」どちらも心にしみる名曲!この後の2004年9月の無與倫比台北演唱會のアンコールで2曲ともライブ初披露しされたときはものすごく感動したのを覚えています。

というのも、当時このEP大好きすぎて持ち歩くほどでした(あほ)特に演唱會前の2004年の夏はジェイさんが「頭文字D」の撮影で来日し、誘致計画も「頭文字J来日祭」計画に奔走していたのです。その毎日のなかで、心の支え?になってくれていたのも当時ジェイさんがリリース楽曲のなかで最新だったこのEPでした。このEPのビタースイートな歌声は映画の印象ともあいまってものすごく暑かった夏の日も思い出させてくれます。そんなわけで、秋になり台北でこの歌を披露してくれたことはとても印象に残っています。
ちなみに大好きすぎて持ち歩いていたこのCD、大雑把な性格が災いし、最終的にぼろっぼろに・・・後日新たに買いなおしました・・・

さて「軌跡」は超時代演唱會でも杰倫の文字通りの「軌跡」紹介するコーナーでも使われていました(香港公演では久々に歌ってもくれました!!)。この歌を作詞したのは阿郎こと黄俊郎。方文山のように表に出てくるタイプではないですが、数々の印象的な歌詞を綴ってくれている阿郎。JVRのロゴマークデザインや、「不能説的秘密(言えない秘密)」のどうみても高校生に見えない先輩役(まあ主人公も高校生には見えないわけですがw)もおなじみですが、また作詞の才能も(風貌に反して(失礼千万w))素晴らしい・・・!

杰倫の最近の歌の中では、「水手怕水」「跨時代」「免費教學録影帶」などが彼の作品。さらにさかのぼると、「蛇舞」や「夜的第七章」、「以父之名」など・・・方文山の、中国語ネイティブを唸らせ教科書にも載る、ともすると外国人にはその深すぎる意味を図りかねる歌詞とはまた異なって、阿郎の歌詞は私たち非ネイティブにも伝わりやすくしかも豊かなストーリー性があります。そんななかでもこの「軌跡」は阿郎のロマンチックな一面がよく出ている上、杰倫が紡いだ静かに畳み掛けるような曲に素晴らしくはまっています、しかもKanaさんが熱く語ってくれているように、杰倫の声も『「あの頃」のジェイさん』感に満ちてもうきゅんきゅんします(あほ2)

せっかくなので映画「尋找周杰倫」についても少し。香港の林愛華監督のこの作品、2000年に「12夜」という素敵な作品を残してくれていた監督だったので、ものすごく期待して見に行き、杰倫さんに似てないフィギアや唐突なクレイアニメに肩透かしを食った格好に(小声)ちなみに、そのときの台北の映画館観客私と友達含め4人・・・(ますます小声)。でもなぜか、後からなんだか、この映画のほんわかした雰囲気が思い出されて、だんだんと、「あれ、もしかしてなかなかかわいい映画なんでは?」と思いはじめるという、ゴンドに不思議な味わいをもった映画です。ジェイさんの登場シーンはちょっとでうとうとしてると見逃しますけれど(笑)、「頭文字D」での共演をきっかけにとっても仲良しになった余文樂(ショーン・ユー)が主演でナイーブで?素敵なメガネ男子を演じています、彼に惚れちゃう映画でもありますね。(ちなみに、同じく主演の蒲蒲も時が廻って「功夫灌籃(カンフーダンク)」にちょこっと出演していたりしてにやり。)

それにしても残念なのは、このEPのMV、発売されていないんですよね・・・今なら「撮ったMVは余すところなく」wDVDが発売されますけど、前所属事務所(アルファミュージック)時代の作品でもあり、この2曲のMVは宙に浮いたままとなっております。この2曲のMVを見るにはそれこそYOUTUBEで探すか、台湾でKTVに行くしかありません。つい大画面でこの曲のMVが見たくて、台湾でカラオケに行くと、ついつい「點歌(予約)」してしまうのでした。

(ちかぞう)